採用サイトや求人ページに使用する写真撮影の費用は、簡易的な1〜2時間の撮影で2万〜5万円程度、半日の撮影で4万〜8万円程度、1日の撮影で8万〜15万円程度が一つの目安です。
ただし、実際の料金は、撮影時間だけで決まるわけではありません。
撮影する社員数、場所、必要な写真の種類、使用する機材、写真の編集範囲などによって変わります。
料金の安さだけで依頼先を選ぶと、採用サイトに必要な写真が足りなかったり、Webデザインに使いにくい写真が納品されたりすることがあります。
この記事では、採用写真撮影の費用相場と、撮影時間ごとにできること、見積もり前に確認したい項目を解説します。
※掲載している費用は2026年7月時点の一般的な目安です。撮影会社、カメラマン、地域、撮影内容によって異なります。
採用写真撮影の費用相場
採用写真の撮影費用は、撮影時間と内容によって次のように変わります。
| 撮影内容 | 撮影時間 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 社員プロフィールを中心とした簡易撮影 | 1〜2時間 | 2万〜5万円 |
| 社員写真・仕事風景・職場環境の撮影 | 3〜4時間 | 4万〜8万円 |
| 複数部署を含む本格的な採用撮影 | 6〜8時間 | 8万〜15万円 |
| 複数拠点・大人数・特殊機材を伴う撮影 | 1日以上 | 15万円以上 |
実際の法人向け撮影サービスには2万円前後から利用できるものがある一方、プロカメラマンへ半日依頼する場合は5万円前後、1日では7万〜15万円程度を目安とする料金例もあります。また、採用サイト用の撮影について、3時間で3万〜4万円程度を目安とする制作会社もあります。これらを踏まえると、上の表は小規模・中規模の採用撮影を検討する際の大まかな予算感です。
ただし、同じ「3時間撮影」でも、社員2名のプロフィール撮影と、工場内で複数部署を撮影する案件では、必要な準備や機材が異なります。
料金を見るときは、撮影時間だけでなく、見積もりに含まれる作業内容まで確認することが重要です。
1〜2時間の撮影でできること
1〜2時間の撮影は、社員数や撮影場所が少なく、必要な写真が限定されている場合に向いています。
例えば、次のような内容です。
- 代表者のプロフィール写真
- 採用担当者の写真
- 社員2〜5名程度のプロフィール写真
- 小規模な集合写真
- オフィスの外観・内観
- 簡単な打ち合わせ風景
- パソコンを使用している仕事風景
- 求人媒体用の写真
撮影場所が一つで、社員の移動や着替えが少なければ、短時間でも複数のカットを撮影できます。
一方で、実際の仕事風景や社員同士の会話、複数部署の撮影まで詰め込むと、一つひとつの写真が似た構図になりやすくなります。
短時間撮影が向いているのは、次のような会社です。
- 採用ページに数枚だけ写真を追加したい
- 代表者や社員紹介の写真を更新したい
- 求人媒体へ掲載する写真が必要
- 小規模なオフィスや店舗で撮影したい
- 既存の採用サイトを部分的に改善したい
半日撮影でできること
3〜4時間程度の半日撮影は、一般的な採用サイトに必要な写真をまとめて撮影しやすい時間です。
主な撮影内容は次のとおりです。
- 代表者・採用担当者
- 社員プロフィール
- 社員インタビュー用写真
- 実際の仕事風景
- 社員同士の打ち合わせ
- 職場の外観・内観
- 使用する設備や道具
- 集合写真
- 採用サイトのメインビジュアル
- SNSや求人媒体用の縦写真
撮影する社員が5〜10名程度で、オフィスや店舗内を中心に撮影する場合は、半日が一つの目安になります。
ただし、プロフィール写真を一人ずつ撮影する場合は、人数によって必要な時間が増えます。
一人あたり数分で撮影できたとしても、社員の呼び出し、身だしなみの確認、撮影場所への移動、写真の確認などが発生するためです。
1日撮影が必要になるケース
6〜8時間程度の1日撮影は、複数の職種や部署を紹介する採用サイトに向いています。
例えば、次のような撮影です。
- 営業・事務・製造など複数職種
- オフィスと工場の両方
- 店舗と本社の両方
- 社員10名以上のプロフィール
- 複数の社員インタビュー
- 作業工程を順番に撮影
- 朝礼から業務終了までの流れ
- 採用パンフレットとの共通素材
- 写真と動画の同時撮影
- 複数の制服や服装での撮影
製造業、建設業、医療・福祉、飲食店などは、撮影できる場面が時間帯によって変わることがあります。
例えば、朝礼、開店準備、接客、製造工程、休憩、終業前の作業など、特定の時間にしか撮れない場面がある場合は、撮影時間を長めに確保します。
採用写真の料金を左右する8つの条件
採用写真の見積もりは、主に次の条件によって変わります。
1.撮影時間
基本料金を1時間、半日、1日などで設定している撮影会社は多くあります。
撮影時間が長くなるほど、撮影料金も高くなります。
ただし、撮影料金には撮影当日の時間だけでなく、次の作業が含まれている場合があります。
- 事前の打ち合わせ
- 撮影内容の整理
- 移動
- 機材の設営・撤収
- 写真の選定
- 明るさや色の調整
- データの書き出し
- 納品作業
「撮影時間が2時間だから、作業全体も2時間」というわけではありません。
2.撮影する社員の人数
社員プロフィールを一人ずつ撮影する場合は、人数によって料金や撮影時間が変わることがあります。
料金設定には、主に次の形式があります。
- 撮影時間に含まれる
- 一人あたりの料金が加算される
- 一定人数を超えると追加料金が発生する
- 納品カット数に応じて料金が変わる
社員数が多い場合は、撮影時間だけでなく、当日の進行方法が重要です。
撮影する順番と時間を決め、対象者がすぐに撮影場所へ来られるようにしておくと、待ち時間を減らせます。
3.撮影する場所の数
一つのオフィス内だけで撮影する場合と、複数の建物や店舗を移動する場合では、必要な時間が異なります。
同じ会社の敷地内でも、次の移動がある場合は時間を見込んでおきます。
- 本社から工場への移動
- 事務所から店舗への移動
- 屋内から屋外への移動
- 階の異なる部署への移動
- 別の支店への移動
- 撮影機材の運搬
遠方や複数拠点での撮影では、交通費、駐車料金、高速道路料金、宿泊費などが追加される場合があります。採用サイト用の撮影料金でも、交通費や特殊な機材費などが別途発生する可能性があるため、見積もり時の確認が必要です。
4.必要な写真の種類
同じ撮影時間でも、必要な写真の種類が多いほど、準備と撮り分けに時間がかかります。
例えば、次の写真をすべて撮影する場合です。
- プロフィール写真
- 集合写真
- 仕事風景
- 社員同士の会話
- 社員インタビュー
- オフィス・店舗
- 設備・道具
- メインビジュアル
- SNS用の縦写真
プロフィール写真だけであれば、照明や背景を固定して順番に撮影できます。
仕事風景まで撮影する場合は、場所や構図を変えながら進めるため、同じ人数でも時間が長くなります。
5.照明や撮影機材
自然光とカメラだけで撮影できる場合は、設営時間を短くできます。
一方、次のような場所では照明機材が必要になることがあります。
- 窓が少ないオフィス
- 暗い店舗
- 工場や倉庫
- 地下の施設
- 逆光が強い場所
- 色の再現が重要な現場
- 大人数の集合写真
照明、背景紙、スタンドなどの機材を追加すると、設営・撤収時間や機材費が発生することがあります。
6.写真の編集・レタッチ
撮影後の写真には、通常、明るさや色味などの基本的な調整を行います。
ただし、どこまで料金に含まれるかは依頼先によって異なります。
基本的な調整には、次のようなものがあります。
- 明るさの調整
- 色味の調整
- 傾きの補正
- トリミング
- コントラストの調整
- 写真ごとの色の統一
次のような作業は、追加料金になる場合があります。
- 肌を細かく修正する
- 背景の物を消す
- 人物や商品を切り抜く
- 複数の写真を合成する
- 制服のしわを細かく修正する
- 機密情報を消す
- 写り込んだ人物を削除する
採用写真では、実際の社員や職場とかけ離れないように、過度な修正は避けた方がよいでしょう。
7.納品枚数と納期
納品枚数が多いほど、写真の選定や編集に必要な作業も増えます。
見積もりでは、次の点を確認します。
- 最低納品枚数
- 平均的な納品枚数
- 写真を誰が選ぶのか
- 撮影した全データを受け取れるのか
- 編集済みデータのみ納品されるのか
- 通常の納期
- 急ぎ納品の追加料金
- Web用と印刷用を分けて納品できるか
「100枚撮影」と「100枚納品」は意味が異なります。
撮影枚数ではなく、最終的に何枚の写真を使用できる状態で受け取れるのかを確認します。
8.撮影以外のスタッフ
撮影内容によっては、カメラマン以外のスタッフが必要になります。
- 撮影アシスタント
- ヘアメイク
- スタイリスト
- ディレクター
- 動画カメラマン
- インタビュアー
- モデル
社員本人が出演し、社内の会議室や職場で撮影するだけであれば、カメラマン一人で対応できる場合もあります。
一方、大人数の撮影や動画との同時進行では、複数人の撮影体制が必要になります。
採用写真の料金に含まれる項目
見積もりを比較するときは、金額だけでなく、何が含まれているかを確認します。
一般的に確認したい項目は次のとおりです。
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 事前打ち合わせ | 回数・オンライン対応の有無 |
| 撮影内容の整理 | カットリストの作成を含むか |
| 撮影料金 | 何時間まで含まれるか |
| 機材費 | 照明や背景紙を含むか |
| 交通費 | 対応地域・駐車料金 |
| 納品枚数 | 最低枚数・上限 |
| 写真の編集 | 明るさ・色調整を含むか |
| 納期 | 通常納期・特急料金 |
| データ形式 | JPEG・Web用・印刷用 |
| 使用範囲 | Web・求人媒体・SNS・印刷物 |
| 延長料金 | 何分単位で加算されるか |
| 消費税 | 税込・税別のどちらか |
一見安く見えても、交通費、編集費、データ料金が別になっている場合があります。
反対に、撮影から編集、納品までがすべて含まれているプランもあります。
最終的な支払額と、使用できる写真の内容で比較することが重要です。
採用写真の撮影時間を決める方法
撮影時間は、料金だけで決めるのではなく、必要な写真から逆算します。
次の順番で整理すると、必要な時間を判断しやすくなります。
1.写真を使用するページを決める
まず、採用サイトの構成を確認します。
- トップページ
- 会社紹介
- 代表メッセージ
- 仕事内容
- 社員紹介
- 社員インタビュー
- 職場環境
- 福利厚生
- 募集要項
- エントリー
ページ構成が分かれば、それぞれに必要な写真も見えてきます。
2.撮影する社員と部署を決める
次に、誰を撮影するのかを整理します。
- 代表者
- 採用担当者
- 若手社員
- 中堅社員
- 管理職
- 募集職種の社員
- 複数部署
- パート・アルバイト
採用したい職種と関係の薄い社員ばかりを撮影しても、求職者は入社後を想像できません。
実際に募集している職種に近い人を優先します。
3.撮影場所を決める
オフィス、店舗、工場、現場など、撮影場所を一覧にします。
それぞれの場所について、次の点も確認します。
- 撮影できる時間
- 通常業務への影響
- 顧客や利用者の映り込み
- 機密情報の有無
- 撮影許可
- 自然光や照明の状態
- 機材を置くスペース
4.優先順位を決める
時間が足りなくなった場合に備えて、写真を三段階程度に分けます。
必ず撮影する写真
- メインビジュアル
- 募集職種の仕事風景
- 社員プロフィール
- 職場環境
余裕があれば撮影する写真
- 社員同士の会話
- 休憩風景
- 設備や道具
- SNS用写真
予備として撮影する写真
- 別構図
- 季節用の写真
- 採用広告用
- 装飾用の写真
優先順位があれば、撮影が予定より遅れた場合でも、重要な写真を先に確保できます。
採用サイトと撮影を別々に依頼する場合の注意点
採用サイトの制作会社とカメラマンを別々に依頼することも可能です。
ただし、撮影前に制作会社から次の情報を受け取っておく必要があります。
- 必要な写真一覧
- 各写真の使用場所
- 横長・縦長などの比率
- 必要な余白
- 人物を配置する位置
- パソコンとスマートフォンでの見え方
- 必要な解像度
- 写真の雰囲気
- 納品期限
この情報がないまま撮影すると、写真自体はきれいでも、採用サイトへ配置しにくいことがあります。
例えば、人物が中央に写っているため文字を重ねられない、横長に切り抜くと顔が切れる、必要な職種の写真がないといった問題です。
採用サイト制作と写真撮影をまとめるメリット
制作と撮影をまとめて進めると、採用サイトの構成から必要な写真を逆算できます。
主なメリットは次のとおりです。
- 撮影する写真の漏れを減らせる
- ページに合った構図で撮影できる
- 写真とWebデザインの雰囲気を統一できる
- 文字を配置する余白を確保できる
- パソコンとスマートフォンの両方を考えられる
- 撮影後の写真選定を進めやすい
- 制作会社とカメラマンへの説明を一本化できる
特に、採用サイトを新しく作る場合は、ページ構成を決めてから撮影する方が、写真を無駄なく活用できます。
撮影費用を抑える方法
撮影料金を抑えたい場合は、単純に撮影時間を短くするのではなく、当日の待ち時間を減らします。
撮影する写真を事前に決める
当日に「何を撮るか」を考え始めると、撮影時間を消費します。
必要な写真を一覧にして、撮影順を決めておきます。
出演者の時間を決める
社員ごとに撮影時間を伝え、順番に撮影場所へ来てもらいます。
全員を最初から待機させる必要はありません。
撮影場所を整える
不要な荷物、個人情報、機密資料などを事前に片付けます。
撮影中に机や資料を移動すると、その分だけ時間がかかります。
服装や身だしなみを共有する
服装、制服、名札、ヘルメットなどを事前に確認します。
撮影直前に着替えや準備を始めると、進行が遅れます。
一度の撮影で複数媒体の写真を用意する
採用サイトだけでなく、求人媒体、SNS、会社案内、採用パンフレットなどに使う写真もまとめて撮影します。
別の日に撮影し直すより、全体の費用を抑えやすくなります。
安さだけで撮影先を選ばない方がよい理由
採用写真は、会社の印象や応募者の判断に関わる素材です。
料金だけで選ぶと、次のような問題が起こることがあります。
- 必要な写真がそろわない
- 社員の表情が不自然
- 写真ごとの色がそろわない
- 採用サイトのデザインに合わない
- 使用できる媒体が限定されている
- 納品枚数が少ない
- 編集や交通費が別料金
- 写真の納期がサイト公開に間に合わない
依頼前には料金だけでなく、法人撮影や仕事風景の実績を確認します。
家族写真や記念写真が得意なカメラマンと、オフィスや工場などの法人撮影が得意なカメラマンでは、撮影の進め方が異なる場合があります。
見積もりを依頼するときに伝える内容
採用写真の見積もりを依頼するときは、次の情報を伝えます。
- 撮影の目的
- 使用する媒体
- 採用サイトの有無
- 撮影希望日
- 撮影場所
- 撮影する社員数
- 撮影したい部署
- 必要な写真
- 希望する撮影時間
- 希望納期
- 写真の使用範囲
- 動画撮影の有無
- 駐車場の有無
- 予算
情報が具体的であるほど、追加費用を含めた正確な見積もりを受け取りやすくなります。
採用写真は「何時間撮るか」より「何を伝えるか」で決める
採用写真の費用を考えるときは、できるだけ短時間で安く撮影することだけを目的にしない方がよいでしょう。
重要なのは、求職者へ何を伝えたいかです。
- 一緒に働く社員
- 実際の仕事内容
- 職場の雰囲気
- 使用する設備
- 会社が大切にしていること
- 入社後の働き方
これらが伝わる写真を整理したうえで、必要な撮影時間を決めます。
短時間でも目的が明確であれば、必要な写真を効率よく撮影できます。
反対に、目的が決まっていなければ、長時間撮影しても似たような写真ばかりになることがあります。
採用サイト制作・採用写真撮影のご相談
COREDRIVEでは、採用サイトの構成設計から、社員・仕事風景の写真撮影、Webサイト制作までまとめて対応しています。
採用サイトのどこで写真を使うのかを整理し、必要な人物、場所、構図を決めたうえで撮影します。
- 採用写真の撮影時間が分からない
- 何を撮影すればよいか決められない
- 採用サイトと写真撮影をまとめて依頼したい
- 社員の顔出し範囲について相談したい
- 求人媒体やSNSでも写真を使用したい
- 既存の採用ページを改善したい
このような場合は、採用サイト制作・採用写真撮影についてご相談ください。
リンク先: /service/recruit/
関連サービス: /service/visual/
採用写真撮影の費用に関するよくある質問
採用写真撮影の最低料金はいくらですか?
依頼先や地域によって異なりますが、短時間の簡易的な出張撮影では2万円前後から利用できるサービスがあります。
ただし、交通費、編集、納品枚数などが別料金になる場合があります。最終的な支払額と、見積もりに含まれる内容を確認してください。
3時間あれば採用サイト用の写真を撮影できますか?
社員数や撮影場所が多くなければ、代表者、社員プロフィール、仕事風景、職場環境などを撮影できます。
複数部署、工場、店舗、社員インタビューなどを含む場合は、半日以上必要になることがあります。
写真の納品枚数は何枚くらいですか?
納品枚数は撮影内容と依頼先によって異なります。
撮影した全写真ではなく、カメラマンが選定・編集した写真のみ納品されることが一般的です。見積もり時に最低納品枚数を確認します。
交通費や出張費は撮影料金に含まれますか?
料金に含まれる場合と、別途請求される場合があります。
遠方、複数拠点、高速道路、駐車場、宿泊を伴う場合は、追加費用を事前に確認してください。
社員のプロフィール写真だけでも依頼できますか?
依頼できます。
社員数が少なければ短時間で撮影できますが、背景や照明を設営するための基本料金が発生する場合があります。
採用サイトが完成していなくても撮影できますか?
撮影できますが、少なくともページ構成や写真の使用場所は先に決めた方がよいでしょう。
必要な写真の向き、余白、構図、枚数を整理してから撮影することで、撮り直しを防ぎやすくなります。
写真撮影と動画撮影を同じ日にできますか?
対応できる場合があります。
ただし、写真と動画では必要な機材やスタッフ、撮影方法が異なるため、撮影時間や料金が増える可能性があります。見積もり時に動画撮影を含むことを伝えてください。