BASE・Shopify・WooCommerceのどれを選ぶべきかは、ショップの規模だけではなく、販売をどこまで続ける予定なのか、誰が更新するのか、公式サイトと一体化したいかによって変わります。
大まかに分けると、次のように考えられます。
- 初期費用を抑え、まず販売を試したいならBASE
- 継続的にECを運営し、販売機能や拡張性を重視するならShopify
- WordPressの公式サイトと販売機能を一体化し、自由に設計したいならWooCommerce
どれか一つが、すべての事業者にとって最も優れているわけではありません。
料金だけで選ぶと、売上が増えたときに手数料が負担になったり、必要な機能を追加できなかったり、更新や保守に時間がかかったりすることがあります。
この記事では、BASE・Shopify・WooCommerceの違いを、費用、使いやすさ、デザイン、機能、保守、向いている事業者に分けて解説します。
※料金や機能は2026年7月時点の公式情報をもとにしています。プランや決済方法によって異なるため、契約前に各サービスの最新情報をご確認ください。
BASE・Shopify・WooCommerceの比較表
最初に、主な違いを整理します。
| 比較項目 | BASE | Shopify | WooCommerce |
|---|---|---|---|
| サービスの種類 | ネットショップ作成サービス | ECプラットフォーム | WordPress用ECプラグイン |
| 初期費用 | 抑えやすい | 抑えやすい | 制作方法によって変わる |
| 月額費用 | 0円のプランあり | 月額制 | WooCommerce本体は無料 |
| 販売時の費用 | 決済・サービス手数料 | 決済手数料など | 利用する決済会社の手数料 |
| サーバー管理 | BASE側 | Shopify側 | 自分または制作会社 |
| 開設のしやすさ | 比較的簡単 | 比較的簡単 | WordPressの知識が必要 |
| デザインの自由度 | テンプレート中心 | テーマとアプリで拡張 | 比較的高い |
| 販売機能の拡張 | BASE Apps | Shopifyアプリ | プラグイン・独自開発 |
| 公式サイトとの統合 | 制約あり | 構成によって対応 | WordPress内で統合しやすい |
| システム保守 | 基本的にサービス側 | 基本的にサービス側 | WordPress側で必要 |
| 向いている使い方 | 小さく販売を始める | ECを継続・成長させる | 公式サイトとECを一体化する |
BASEは月額0円から開設でき、Shopifyは月額制のプラットフォーム、WooCommerceはWordPressへ追加する無料のオープンソースEC機能です。ただし、WooCommerceはサーバー、決済、拡張機能、制作、保守などが別途必要になります。
結論から分かる簡単な選び方
BASEが向いている人
- まず商品が売れるか試したい
- 初期の固定費を抑えたい
- 商品数が少ない
- 複雑な販売機能は必要ない
- 専門知識を使わず自分で始めたい
- ハンドメイド、雑貨、食品、アーティストグッズなどを販売したい
- ECサイト制作へ大きな予算をかけられない
Shopifyが向いている人
- ネット販売を継続的な事業として育てたい
- 商品数や注文数が増える予定
- 在庫・注文・顧客管理を重視したい
- アプリを使って機能を追加したい
- 複数人でショップを運営したい
- 将来的に海外販売や多店舗展開も検討している
- WordPressの保守を自社で行いたくない
WooCommerceが向いている人
- すでにWordPressの公式サイトがある
- 会社・ブランド紹介と商品販売を一体化したい
- デザインやページ構成を細かく作りたい
- 商品以外のコンテンツも充実させたい
- 特殊な販売方法や独自機能を追加したい
- WordPressを管理できる担当者や制作会社がいる
- システムの更新・保守を継続できる
ここから、それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
BASEとは
BASEは、専門的なシステムを自分で構築せずにネットショップを開設できるサービスです。
商品登録、決済、注文管理、デザイン、販売促進など、ネットショップに必要な機能があらかじめ用意されています。
2026年7月時点では、主に次の二つの料金プランがあります。
| プラン | 月額費用 | 販売時の主な費用 |
|---|---|---|
| スタンダードプラン | 0円 | 決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3% |
| グロースプラン | 年払い換算16,580円/月 | 決済手数料2.9%、サービス利用料0円 |
グロースプランは月払いの場合、月額19,980円です。また、決済方法やPAY IDアプリ経由の注文によって手数料条件が異なります。
BASEのメリット
月額0円から始められる
スタンダードプランでは、商品がまだ売れていない段階でも月額費用が発生しません。
そのため、次のような場合に始めやすいサービスです。
- 初めてネット販売を行う
- 売れるか分からない商品を試す
- 季節商品だけを販売する
- 店舗販売が中心で、ECは補助的に使う
- 商品数が少ない
- 開業時の固定費を抑えたい
売上が発生したときに手数料がかかる仕組みなので、販売開始前の負担を抑えられます。
専門知識がなくても開設しやすい
BASEはプログラミングなどの専門知識を必要とせず、商品登録やショップ設定を進められるサービスとして案内されています。デザインテンプレートや決済機能なども用意されているため、自分でショップを立ち上げやすい点が特徴です。
販売に必要な機能を追加できる
BASEでは、BASE Appsを使って機能を追加できます。
例えば、次のような機能があります。
- クーポン
- メールマガジン
- 予約販売
- 抽選販売
- 定期便
- 商品オプション
- メンバーシップ
- Google商品連携
- SNS連携
- 実店舗との在庫連携
公式サイトでは、集客機能、販売方法、PAY IDとの連携などが案内されています。
管理や保守の負担を抑えやすい
サーバーやECシステムの基本的な管理はBASE側で行われます。
WordPressのように、本体やプラグインを自分で更新する必要は基本的にありません。
ネットショップのシステム管理よりも、商品登録や発送、顧客対応へ時間を使いたい人に向いています。
BASEの注意点
売上が増えると手数料の影響が大きくなる
スタンダードプランは月額0円ですが、商品が売れるたびに手数料がかかります。
例えば、販売額が増えると、月額費用のあるサービスよりも年間負担が大きくなる場合があります。
売上が増えてきたら、次の内容を比較します。
- 月間売上
- 平均注文金額
- 注文件数
- 決済手数料
- サービス利用料
- 有料プランの月額費用
- 必要な追加機能
「月額0円だから最も安い」とは限りません。
売上規模に応じて、スタンダードプラン、グロースプラン、ほかのプラットフォームを比較する必要があります。
デザインや構造に制約がある
テンプレートを使ってショップの見た目を整えられますが、自由なサイト設計には制約があります。
例えば、次のような要望では、対応方法を確認する必要があります。
- 公式サイトと完全に同じデザインにする
- 独自のページ構成を作る
- 商品ごとに特殊な購入画面を作る
- 複雑な検索や絞り込みを追加する
- 独自の会員機能を作る
- 特殊な在庫・配送処理を行う
HTML編集機能も用意されていますが、サービス側の仕様内でのカスタマイズになります。
公式サイトと分かれやすい
すでに会社やブランドの公式サイトがある場合、BASEのショップを別に開設すると、公式サイトとショップが分かれる構成になります。
その場合は、次の点をそろえる必要があります。
- ロゴ
- ブランドカラー
- 商品写真
- 文章の雰囲気
- 会社情報
- 問い合わせ先
- 公式サイトからショップへの導線
見た目やURLが大きく異なると、利用者が別の事業者のサイトへ移動したように感じる場合があります。
Shopifyとは
Shopifyは、ネットショップの開設、商品管理、注文管理、決済、在庫管理、販売チャネルなどを一つの環境で管理できるECプラットフォームです。
月額料金を支払い、必要に応じてテーマやアプリを追加して使用します。
2026年7月時点の年払い料金は、次のように案内されています。
| プラン | 月額料金 | 主な対象 |
|---|---|---|
| Basic | 3,650円 | 個人事業主・小規模事業 |
| Grow | 10,100円 | 小規模チーム |
| Advanced | 44,000円 | 海外・複数地域への展開 |
| Plus | 368,000円から | 複雑な大規模事業 |
Basicでは10か所の在庫ロケーション、Growでは最大5件、Advancedでは最大15件のスタッフアカウントなど、プランごとに利用できる範囲が異なります。
Shopifyのメリット
EC運営に必要な機能をまとめやすい
Shopifyでは、商品、注文、在庫、顧客などを管理できます。
ネット販売を一時的な取り組みではなく、継続する事業として育てたい場合に使いやすい環境です。
特に、次のような事業者と相性があります。
- 商品数が増える予定
- 複数人で運営する
- 複数の在庫拠点がある
- 実店舗とECを連携したい
- SNSなど複数チャネルで販売したい
- 海外販売を検討している
- 注文や顧客情報を継続的に分析したい
アプリで機能を追加できる
Shopifyでは、Shopify App Storeのアプリを利用して機能を追加できます。
例えば、次のようなものです。
- レビュー
- 定期購入
- 会員・ポイント
- 配送日時指定
- ギフト
- メール配信
- 在庫連携
- 予約販売
- 多言語・多通貨
- 外部システム連携
アプリはテーマ内のブロックや埋め込みとして追加できる場合があり、独自アプリやAPIによる連携も可能です。
デザインをテーマから調整できる
Shopifyでは、テーマを選び、テーマエディタでセクションや設定を変更できます。
テーマによって対応する機能やカスタマイズ範囲は異なりますが、コードを書かずに調整できる項目もあります。
サーバーや基本システムを自社で管理しなくてよい
Shopifyはサービス側の環境を利用するため、自分でサーバーへWordPressを設置し、EC本体を更新する必要はありません。
WooCommerceと比べると、システム管理をサービス側へ任せながら、販売運営に集中しやすい点が特徴です。
Shopifyの注意点
月額料金が継続して発生する
商品が売れていない月でも、利用プランの月額料金が発生します。
さらに、ショップの構成によっては次の費用も必要です。
- 有料テーマ
- 有料アプリ
- 制作・カスタマイズ費
- 外部サービス利用料
- 決済手数料
- ドメイン
- 運用支援
月額プランだけを見て判断せず、必要なアプリを含めた総額を確認します。
アプリを増やすと費用や管理項目が増える
Shopifyではアプリによって機能を拡張できますが、アプリごとに月額料金が発生する場合があります。
また、複数のアプリを使用すると、次のような問題が起こる可能性があります。
- 月額費用が積み上がる
- アプリ同士の相性を確認する必要がある
- テーマ変更時に再設定が必要になる
- アプリ提供会社ごとにサポート先が異なる
- 不要になったアプリの整理が必要
最初から機能を増やしすぎず、販売に必要なものから導入します。
自由に作れる範囲にはサービス上の制約がある
Shopifyはカスタマイズ性の高いプラットフォームですが、サービスの仕様から完全に離れて自由に作れるわけではありません。
特殊な商品登録、購入処理、会員機能、外部システム連携などを実現する場合は、既存アプリで対応できるのか、独自開発が必要なのかを確認します。
WooCommerceとは
WooCommerceは、WordPressへネットショップ機能を追加するオープンソースのプラグインです。
通常のWordPressサイトに、商品、カート、注文管理、決済、配送などの機能を追加できます。
WooCommerce本体は無料で、月額のプラットフォーム利用料や売上に対する取り分はありません。ただし、サーバー、決済会社、テーマ、拡張機能、制作、保守などの費用は別に必要です。
WooCommerceのメリット
公式サイトとECサイトを一体化しやすい
すでにWordPressで公式サイトを運営している場合、同じサイト内へ商品販売機能を追加できます。
例えば、次の構成を一つのWordPressで作れます。
トップページ
├─ ブランドについて
├─ 商品が生まれた背景
├─ 作り手・スタッフ
├─ 商品一覧
├─ 商品詳細
├─ お知らせ
├─ 会社概要
└─ 問い合わせ
利用者はブランドや会社について知った後、別サイトへ移動せずに商品を購入できます。
公式サイトとショップのデザインや写真、文章を統一したい場合に適しています。
デザインやページ構成の自由度が高い
WordPressのテーマや独自制作によって、会社やブランドに合わせた構成を作りやすい点が特徴です。
例えば、次のようなサイトに向いています。
- アーティスト公式サイトとグッズ販売
- ブランドストーリーと商品販売
- メーカー公式サイトと部品販売
- 店舗サイトとオンライン販売
- 記事コンテンツと関連商品の販売
- 会員限定ページと商品販売
- 事例や実績から商品へ誘導するサイト
WooCommerceはWordPress上で動くカスタマイズ可能なECプラットフォームで、商品、注文、顧客、クーポン、分析などの機能を拡張できます。
必要な機能を選んで追加できる
WooCommerceでは、無料・有料のプラグインや独自開発によって機能を追加できます。
- 決済方法
- 配送設定
- 定期購入
- 会員機能
- 商品オプション
- 予約
- ギフト
- クーポン
- レビュー
- 高度な検索
- 外部システム連携
- 多言語
- 商品データ連携
公式マーケットプレイスでも、有料・無料の拡張機能が提供されています。
サービスの月額プランに縛られにくい
WooCommerce本体には月額プランがなく、必要なサーバーや機能を自分で選びます。
一方で、「無料でECサイトを運営できる」という意味ではありません。
公式の料金案内でも、WooCommerce本体は無料である一方、ホスティングや拡張機能などに費用がかかる構造が示されています。
WooCommerceの注意点
WordPressの保守が必要
WooCommerceでは、次の項目を継続して管理します。
- WordPress本体
- WooCommerce本体
- テーマ
- プラグイン
- 決済機能
- サーバー
- SSL
- バックアップ
- セキュリティ
- 表示速度
- 不具合
- 注文メール
WooCommerce公式も、WordPress、WooCommerce、テーマ、拡張機能、決済機能を最新の状態に保つことが、安全性や互換性、正常動作の維持につながると案内しています。
機能の組み合わせによって不具合が起こることがある
WordPressでは、複数のプラグインやテーマを組み合わせてサイトを作ります。
そのため、更新によって次のような問題が起こる場合があります。
- 商品ページの表示崩れ
- カートが動かない
- 決済エラー
- 注文メールが届かない
- 配送条件が正しく反映されない
- 管理画面へ入れない
- プラグイン同士の競合
- 表示速度の低下
更新前にバックアップを取り、必要に応じてテスト環境で確認する運用が必要です。
制作と初期設定に知識が必要
WooCommerceをインストールするだけでは、ショップは完成しません。
次の内容を設定する必要があります。
- 商品
- 税
- 送料
- 配送地域
- 決済
- 注文メール
- 在庫
- 会員
- 特定商取引法に基づく表記
- 利用規約
- プライバシーポリシー
- デザイン
- スマートフォン表示
- バックアップ
- セキュリティ
自社で対応できない場合は、制作会社や保守担当が必要です。
費用の違い
BASEの費用
BASEは、月額0円のスタンダードプランと、月額費用を支払って販売時の手数料を抑えるグロースプランがあります。
そのため、売上が少ない時期はスタンダードプランを利用し、売上が増えたらグロースプランを検討できます。
ただし、比較するときは月額料金だけでなく、販売手数料を含めた年間費用を計算します。
Shopifyの費用
Shopifyは月額プランを基本としており、必要に応じて有料テーマやアプリを追加します。
基本費用は把握しやすい一方、アプリを多く使用すると月額費用が増える場合があります。
WooCommerceの費用
WooCommerce本体は無料ですが、次の費用を考える必要があります。
- サーバー
- ドメイン
- SSL
- 制作費
- 有料テーマ
- 有料プラグイン
- 決済手数料
- 保守費
- 不具合対応
- バックアップ
- セキュリティ対策
必要な機能を限定できれば費用を抑えられる可能性があります。
一方、独自機能や複雑な販売方法が多い場合は、制作・保守費が大きくなることがあります。
費用を比較するときの計算方法
単純な月額料金ではなく、少なくとも1年間の総額で比較します。
年間費用
=月額利用料
+販売時の手数料
+決済手数料
+有料テーマ
+有料アプリ・プラグイン
+制作・改修費
+保守費
売上が増えるほど販売手数料の差が大きくなります。
反対に、売上が少ない段階では、固定の月額料金が負担になる場合があります。
デザインの違い
BASEのデザイン
BASEはテンプレートを選び、ショップのロゴ、色、画像などを調整する形が基本です。
短期間で整ったショップを作りやすい一方、サイト全体を完全に独自設計する場合は制約があります。
向いているのは、次のようなケースです。
- 商品を分かりやすく並べたい
- 複雑なブランドサイトは必要ない
- 自分でテンプレートを調整したい
- 早く販売を開始したい
Shopifyのデザイン
Shopifyはテーマを選び、テーマエディタやアプリ、コード編集などで調整します。
テンプレートを活用して作ることも、制作会社へ依頼してブランドに合わせることもできます。
WooCommerceのデザイン
WooCommerceはWordPressのサイトデザインに合わせて構築できます。
商品ページだけでなく、ブランド紹介、記事、実績、採用情報などを含めて自由に設計しやすい点が特徴です。
ただし、自由度が高い分、制作内容やテーマによって品質が大きく変わります。
運用・保守の違い
| 項目 | BASE | Shopify | WooCommerce |
|---|---|---|---|
| サーバー更新 | 原則不要 | 原則不要 | 必要 |
| EC本体の更新 | サービス側 | サービス側 | 必要 |
| テーマ・機能の確認 | 一部必要 | アプリ・テーマごとに必要 | 継続的に必要 |
| バックアップ | サービス仕様による | サービス仕様による | 自分で準備 |
| 不具合対応 | サービスへ確認 | Shopify・アプリ提供元 | 制作会社・各開発元 |
| 自由度 | 制約あり | 比較的高い | 高い |
| 管理負担 | 比較的少ない | 比較的少ない | 大きくなりやすい |
社内にWeb担当者がいない場合は、BASEやShopifyの方が運用負担を抑えやすい傾向があります。
WooCommerceを選ぶ場合は、公開後の保守担当まで決めておくことが重要です。
小規模事業者にはどれが向いている?
「小規模事業だからBASE」と単純に決める必要はありません。
小規模でも、事業の目的によって適したものは異なります。
まず商品が売れるか試したい場合
BASEが候補です。
例えば、次のような状態です。
- 商品数が10点前後
- 月の注文数がまだ分からない
- 店舗販売が中心
- 新商品を試したい
- EC制作へ大きな予算をかけられない
- 自分で登録・発送したい
最初から高額なECサイトを作るより、まず販売を始めて、需要や運営上の課題を確認できます。
ネット販売を事業の中心に育てたい場合
Shopifyが候補です。
例えば、次のような計画です。
- 商品数を増やす
- 毎月安定して販売する
- 複数人で運営する
- SNSや実店舗と連携する
- 顧客や注文を継続して管理する
- 海外販売も検討する
- アプリを使って機能を拡張する
開設の簡単さだけではなく、数年後の運営規模まで考えて選びます。
公式サイトとショップを一つにしたい場合
WooCommerceが候補です。
例えば、次のような事業です。
- オリジナル商品を持つメーカー
- アーティスト・クリエイター
- 工芸品ブランド
- アパレル・雑貨
- 食品ブランド
- 店舗のオリジナル商品
- 既存のWordPressサイトがある会社
商品の販売だけでなく、ブランドの背景、作り手、事業内容、記事なども伝えたい場合に向いています。
商品数で選ぶときの考え方
商品数だけでプラットフォームを決めることはできません。
ただし、商品数が増えるほど、次の機能が重要になります。
- カテゴリ
- 商品検索
- 絞り込み
- 在庫管理
- 一括登録
- バリエーション
- 商品画像管理
- 販売停止
- セール設定
- 関連商品
- 注文処理
- 外部システム連携
商品数が少ないうちは、BASEでも比較的管理しやすいでしょう。
商品数、注文数、担当者が増える予定なら、Shopifyや、適切に構築されたWooCommerceも含めて比較します。
公式サイトがすでにある場合の選び方
公式サイトとショップを分けてもよい場合
次の条件なら、BASEやShopifyを別サイトとして運営する方法があります。
- 公式サイトは会社案内が中心
- 商品販売と会社情報の担当者が異なる
- まず小さく販売を始めたい
- 現在の公式サイトを改修できない
- EC機能を早く開始したい
- ECサイトだけ別の仕組みで管理したい
公式サイトから「オンラインショップ」への導線を分かりやすくします。
一体化した方がよい場合
次の条件なら、WooCommerceなどで統合を検討する価値があります。
- ブランドと商品を一つの流れで伝えたい
- 商品の背景や製造工程を重視している
- デザインを統一したい
- 同じ情報を複数サイトで更新したくない
- 記事や実績から商品へ誘導したい
- 既存のWordPressを活用したい
- 公式サイトとショップが分断されている
一体化と分離の判断については、関連記事でも詳しく解説しています。
関連記事:/corporate-site-ec-integration/
選ぶ前に整理したい10の質問
プラットフォームを決める前に、次の内容へ回答します。
- 販売する商品は何点あるか
- 1年後に商品数はどのくらい増えるか
- 月間の注文数と売上目標はいくらか
- 誰が商品を登録するか
- 誰が注文・在庫・発送を管理するか
- 必要な決済方法は何か
- 送料や配送条件は複雑か
- 定期購入や予約販売は必要か
- 公式サイトと一体化したいか
- 公開後の保守を誰が行うか
この10項目を整理すると、サービス名だけを比較するより、自社に必要な条件が見えやすくなります。
BASEが向いている具体例
ハンドメイド作家が初めて販売する
商品数が少なく、まず購入者の反応を確認したい場合はBASEが候補になります。
月額0円のプランから始め、売上が増えてきた段階でプラン変更や移行を検討できます。
店舗の商品を試験的に販売する
実店舗が中心で、一部商品だけオンライン販売する場合も始めやすいでしょう。
ただし、店舗とネットショップの在庫を共通管理したい場合は、対応機能を確認します。
アーティストが期間限定グッズを販売する
ライブやイベントに合わせ、少数の商品を期間限定で販売する場合にも利用できます。
公式サイトが別にある場合は、ショップへの導線やデザインの統一も考えます。
Shopifyが向いている具体例
商品数を増やして継続的に運営するブランド
毎月新商品を追加し、注文・在庫・顧客を継続して管理する場合は、Shopifyが候補になります。
必要な機能をアプリで追加できるため、事業の成長に合わせて拡張しやすい構成です。
実店舗とネットショップを運営する
実店舗とECの在庫、顧客、販売データを連携したい場合は、ShopifyのPOSや外部サービスを含めて比較します。
必要な機器、アプリ、利用プランも確認します。
海外販売を検討している
海外向け販売では、多言語、通貨、配送、税、返品などの対応が必要です。
海外販売を行う地域や規模に合わせ、プランと機能を確認します。
WooCommerceが向いている具体例
既存の公式サイトに販売機能を追加する
WordPressで公式サイトを運営しており、少数の商品を販売したい場合は、WooCommerceを追加できる可能性があります。
ただし、現在のテーマ、サーバー、プラグイン、独自改修との相性を確認します。
ブランドサイトとECを一体化する
ブランドの考え方、商品が生まれた背景、制作工程などを伝え、その流れから購入へつなげたい場合に向いています。
特殊な商品や販売方法がある
商品ごとの入力項目、特殊な見積もり、会員限定販売など、一般的なテンプレートでは対応しにくい販売方法を実現したい場合は、WooCommerceによる個別設計を検討できます。
ただし、独自性が高いほど制作費と保守費も増える可能性があります。
選び方でよくある失敗
初期費用だけで選ぶ
最初の費用が安くても、販売手数料、アプリ、改修費などによって長期的な費用が高くなることがあります。
少なくとも1年分の費用を試算します。
必要な機能を整理せず開設する
販売開始後に、
- 定期購入が必要だった
- 配送条件を設定できない
- 店舗在庫と連携できない
- 会員ごとに価格を変えたい
- 商品オプションが足りない
と判明すると、追加費用やサービス移行が必要になる場合があります。
更新担当者を決めていない
制作会社がショップを完成させても、商品登録、在庫、発送、問い合わせを行うのは運営者です。
誰が何を担当するのかを決めます。
現在の商品数だけで選ぶ
現在は10商品でも、1年後に100商品になる予定なら、将来の管理方法も考える必要があります。
デザインだけで決める
見た目が好みでも、必要な決済、配送、在庫、更新方法が合わなければ運営できません。
まず機能と運用を確認し、その後でデザインを検討します。
移行の可能性を考えていない
販売を始めた後は、商品、画像、顧客、注文、URLなどのデータが蓄積されます。
将来別のサービスへ移る可能性がある場合は、どのデータを書き出せるか、URLや会員情報をどう扱うかも確認します。
COREDRIVEが考える選び方
COREDRIVEでは、利用料金の安さだけでプラットフォームを決めるのではなく、次の三つを重視します。
1.誰が運営するか
Webに詳しい人がいない会社へ、保守が必要な複雑なWooCommerceを導入しても、更新できない可能性があります。
反対に、サイトを自社で細かく管理したい会社へ、制約の多い構成を選ぶと、将来の改修が難しくなります。
2.商品以外に何を伝えるか
商品一覧と購入機能だけでよいのか、ブランド、作り手、事業、実績まで伝えたいのかを確認します。
商品以外の情報が重要なら、公式サイトとの関係も含めて設計します。
3.販売が増えた後も運営できるか
開設時の使いやすさだけでなく、商品数や注文数が増えた後の作業を考えます。
- 商品登録
- 在庫
- 発送
- 顧客対応
- キャンペーン
- システム更新
- 写真
- 商品説明
- 売上確認
これらを無理なく続けられる仕組みを選びます。
BASE・Shopify・WooCommerceの最終的な選び方
迷った場合は、次の基準で考えます。
BASEを選ぶ
まだ販売規模が分からず、固定費を抑えて始めたい。
Shopifyを選ぶ
EC販売を継続的に伸ばし、運営機能と拡張性を重視したい。
WooCommerceを選ぶ
WordPressの公式サイトと商品販売を一つにまとめ、ブランドに合わせて設計したい。
ただし、これは大まかな基準です。
商品数が少なくても特殊な販売方法が必要な場合や、商品数が多くても既存システムとの関係で別の方法が適している場合があります。
最終的には、料金、機能、デザイン、運用、保守をまとめて比較します。
ECサイト制作・プラットフォーム選定のご相談
COREDRIVEでは、BASE・Shopify・WooCommerceなどの名前から先に選ぶのではなく、商品数、運営体制、必要な機能を整理したうえで、適した構成を検討します。
- 初めてネットショップを作りたい
- BASEから独自ECへ移行したい
- ShopifyとWooCommerceで迷っている
- 既存のWordPressへEC機能を追加したい
- 公式サイトとネットショップを一体化したい
- 商品写真とECサイト制作をまとめて依頼したい
- 現在のECサイトを改善・リニューアルしたい
このような場合は、現在のサイトURL、商品数、必要な販売方法、更新担当者についてお知らせください。
Webサイト制作・改善https://coredrivebase.com/service-web/
商品・サービス写真撮影https://coredrivebase.com/service/visual/
ECサイト制作実績https://coredrivebase.com/works/artist-official-ec-site/
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BASE・Shopify・WooCommerceに関するよくある質問
初めてネットショップを作るならBASEがよいですか?
初期の固定費を抑え、まず販売を試したい場合には有力な候補です。
ただし、売上が増えたときの手数料や、必要な機能、デザインの自由度まで確認して選びます。
ShopifyとBASEでは、どちらが安いですか?
売上、注文金額、利用プラン、決済方法、必要なアプリによって変わります。
売上が少ない段階では月額0円のBASEが負担を抑えやすい一方、売上が増えると販売時の手数料差が大きくなる場合があります。年間の総費用で比較してください。
WooCommerceは無料で使えますか?
WooCommerce本体は無料です。
ただし、サーバー、ドメイン、決済、有料機能、制作、保守などの費用が必要になる場合があります。完全に無料で運営できるという意味ではありません。
WooCommerceは初心者でも運営できますか?
商品登録や注文確認などの日常操作は覚えられますが、WordPress、プラグイン、バックアップ、不具合などの保守には知識が必要です。
自社で対応できない場合は、制作会社や保守担当を用意します。
Shopifyなら自分でショップを作れますか?
テーマや管理画面を使って自分で作ることもできます。
ただし、ブランドに合わせた独自デザイン、複雑な配送、アプリ連携などが必要な場合は、専門的な設定や制作が必要になることがあります。
BASEからShopifyやWooCommerceへ移行できますか?
移行自体は可能ですが、商品、画像、顧客、注文履歴、会員情報、URLなど、移行できる範囲は構成によって異なります。
現在のデータを確認し、移行後も必要な情報を整理します。
公式サイトがある場合はWooCommerceが最適ですか?
既存サイトがWordPressで、販売機能を一体化したい場合には候補になります。
ただし、サイトの状態、商品数、必要な機能、保守体制によっては、ShopifyやBASEを別に運営した方が適している場合もあります。
商品写真はショップを決めてから撮影した方がよいですか?
少なくとも、商品ページの構成や使用する画像比率を決めてから撮影した方が効率的です。
商品一覧用の正方形、トップページ用の横長、SNS用の縦長など、使用場所に合わせて必要な構図を準備できます。